連日の猛暑で、すっかり食欲が落ちてしまったという方も多いのではないでしょうか。
暑さだけでなく、室内のエアコンでいわゆる冷房病になってだるさが抜けない…というお話もよく聞きます。
暑くて食欲が落ちたり、冷たいものを多く口にする日が続くと消化機能が低下しやすいと言われています。消化機能が低下した状態は「腸疲労」と言います。
「腸疲労」かも?5つのセルフチェックポイント
では、どんな状態が腸疲労なのでしょうか。なんとなく調子が悪いことは自覚していても、自分ではなかなか原因が分からないものです。
1, 下痢または便秘が続いている
排便の状態や頻度がいつもと違っていたら、腸内環境が乱れている可能性が高いです。暑さによる食欲不振で普段食べている物や量が食べられず、食生活が乱れることによって起こります。
2, 夏バテを感じてサプリメントを飲み始めた
食欲が落ちると必要なカロリーや栄養が不十分となります。スタミナが落ち夏バテ、腸疲労を加速させることになってしまいます。
また、食べられない分をサプリメントなどで補おうと、飲み慣れないサプリメントを摂取した時にも起こり得ます。身体が健康な状態でないと吸収されにくい場合もありますので、サプリメントを服用する場合には、お医者さんや、ドラッグストアなどで薬剤師さんに相談するなど、プロのアドバイスをもらって服用しましょう。
3, おならが臭い
腸内環境が乱れるとおならから腐敗臭がすることがあります。食欲が湧かず、食べられなくて胃も腸も空っぽのはずなのになんで臭いの?と思うかもしれませんが胃液や腸液のバランスも崩れている可能性があります。
また、ガスが必要以上に溜まって腹痛を伴うこともあります。その場合は病院で診察してもらいましょう。
4, 肌トラブルがおきている
いつもはできないニキビができる、湿疹が出る、なども腸内環境が乱れている可能性があります。酷暑で汗をかくと、あせもができたり、蚊などの虫刺されから肌荒れに発展したり夏の肌トラブルは多々あります。
腸内環境と皮膚疾患は大きく関係しているので、肌の調子に違和感を感じたら腸疲労を疑いましょう。
5,お酒をよく飲む
暑い季節にはキンキンに冷えたビールを飲む機会も増えるのではないでしょうか。
親しい仲間とバーベキューやレジャー先で乾杯したり、仕事終わりにビアガーデンに寄ったり・・。
楽しいお酒はついつい食べずにお酒ばかりを飲んでしまい、食事としてのバランスがとりにくいものです。
また、アルコールは利尿作用があるので脱水症状になりやすいですが、お酒を飲みながら、水分を補給するのはなかなか難しく、気づかないうちに脱水状態に陥っていることがあります。
この5つのポイントに当てはまる人は、夏の腸疲労かもしれません。
腸疲労になったらどうしたらいいの?
では、腸疲労かもしれないと感じたらどうしたらいいのでしょうか。腸を休めて回復する方法をご紹介します。
1, 温かい飲み物で腸をあたためる
無理して食べる必要はありません。まずは適度な水分補給を心がけましょう。
腸の働きを取り戻し、消化機能を正常にもどしてくれます。
冷たい水は腸が冷えて動きが鈍くなってしまうので、白湯がオススメです。
白湯に、1包(3g)のケストースを混ぜることをお勧めします。白湯がほんのりあまく優しい味になり、腸内の善玉菌たちへのエサとなり腸の回復を助けてくれます。
2, 食物繊維を取る
上記の白湯で腸が休まったら、腸内にいる善玉菌たちに元気を与えてあげましょう。
善玉菌が主にエサにする水溶性食物繊維を積極的に取り入れましょう。
水溶性食物繊維が多い食品
・大麦などの穀物
・こんにゃく
・大豆
・らっきょう
・ゴボウ
・スイカ
など
3, 睡眠をしっかり取る
腸内細菌の働きと、睡眠は密接に関係しています。
腸内細菌が活発に働くのは、主に夜中で副交感神経が優位になっている時だそうです。
そのため、適切な時間帯に睡眠を取ることが重要です。そうすることによって、幸せを感じるセロトニンや、やる気が出るドーパミンなどのホルモンも作られ、夏バテでやる気が出ない・・・といった精神的な面からも夏バテ、腸疲労を防いでくれます。
猛暑が続くと身体が気候の変化についていけず、食欲が落ち、身体だけでなく腸も疲れてしまいます。
ご紹介した5つのチェックポイントに当てはまる方は、夏バテによる腸バテ、腸疲労かもしれません。
腸疲労の回復方法は、腸バテの予防にもなりますので、まだ大丈夫と思っている方もぜひ夏のライフスタイルに取り入れてみてください。