改めて再注目されている発酵食品
「腸活」という言葉が話題になってから、たくさんの健康食品や発酵食品が紹介されてきました。新しいものが開発されたり、一部地域でしか食べられていなかったものが全国で話題になったり。
数ある発酵食品の中でも、近年の韓国カルチャー、韓国ドラマの流行を受けて話題なのが「水キムチ」。
韓国グルメは常に話題で、各地で新大久保のような各国タウンができていたりしますが、今日は自宅でも簡単に楽しめる水キムチをご紹介します。
水キムチってどういうもの?キムチといえば真っ赤で刺激的なものをイメージされるかと思いますが、水キムチは漬け汁につけるキムチで見た目はピクルスのようで、感覚としてはサラダに近いかもしれません。
通常のキムチのように何ヶ月も熟成させることはなく、仕込んだら1〜2日で発酵し食べることができます。手軽に作れて、腸活にもいい水キムチをぜひ腸活に取り入れてみませんか。
水キムチはここがすごい!
漬け物系発酵食品としては、ぬか漬けなども代表的ですが、水キムチはその中でも乳酸菌の量が多いことが特徴です。作り方も簡単なので、失敗知らずなところもうれしいポイントです。
大根やキャベツ、にんじんなど、野菜が美味しくいただけるのはもちろんですが、何より、漬けてある具材よりも漬け汁が主役となるのが水キムチ。発酵した漬け汁ごと味わい、乳酸菌を余すことなく摂取しましょう。また、スープや調味料として使うのもオススメです。
整腸作用で体調が良くなったことを実感した人たちからは、飲む美容液と称されています。
豊富な乳酸菌に加え、ビタミンたっぷりの旬の野菜は腸活にぴったりです。
きゅうりやトマトなどの夏野菜はもちろん、スイカやりんご、梨など、フルーツで作ることもできます。甘みのある素材で作る場合には、もともと含まれている果糖で発酵が進むので、ケストースを使わない、もしくは少量に減らしてお好みの味にしてみてください。
材料
<基本の漬け汁>
作りやすい分量です。
・米のとぎ汁…2カップ
・昆布(約5×5cm)…1枚
・にんにく…1片
・しょうが…1/2かけ
・酢…小さじ1
・レモン汁…小さじ1
・塩…小さじ1
・ケストース…10g程度(3〜5袋)
※お好みのオリゴ糖でもOKです。
<具材>
お好みの野菜
作り方
1, 具材を一口大に切り、塩をまぶします。
にんにくは潰しておき、生姜は千切りにします。
2, 鍋に米のとぎ汁、昆布を入れ、ひと煮立ちして火を止め、昆布を取り出します。
3, あら熱が取れたら、漬け汁のその他の材料を入れて軽く混ぜます。
4, 密閉できる保存容器または、保存袋にうつし、具材を入れます。
直射日光のあたらない常温で1日程度おき、発酵したら冷蔵庫で冷やして完成です。
ふつふつとした泡が見えてきたら発酵のサインです。
作り方は簡単ですが、雑菌が入らないようにすることがポイントです。清潔な保存容器を使用し、完成するまでできるだけ蓋を開けないようにしましょう。
お好みで唐辛子を入れると、ピリ辛の味付けになり、お酒のおつまみにもお勧めです。
ケストースがたっぷり入ってますので、漬け汁ごとお召し上がりください。
具材をトッピングにして、漬け汁はめんつゆに加えた、夏の簡単そうめんランチもいいですね。
乳酸菌は加熱すると死滅してしまいますので、加熱しないメニューがオススメですが、乳酸菌は生きていなくても、整腸作用、血圧降下作用、コレステロール低下作用などの健康効果が期待できるとされています。
水キムチのレシピに使ったケストースって一体なに?
ケストースは普段の食生活にはあまり馴染みがないかもしれません。ケストースは聞いたことがなくても、オリゴ糖は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ケストースはフラクトオリゴ糖の一種で、タマネギやアスパラガス、ライ麦など、日常的に摂取する野菜や果物にも少量ながら含まれている安全性の高い糖質です。
口から摂取した後、胃などで消化されることなく腸まで運ばれるため、腸内にいるビフィズス菌など、有用菌の栄養源になってくれます。腸内フローラ(腸内環境)をバランスよく整える「腸活」に高い効果が期待できるプレバイオティクス食品といわれています。
プレバイオティクス食品とは、善玉菌のエサとなって、善玉菌の数を増やしてくれる食品のことです。
実はケストース以外のオリゴ糖は、悪玉菌と呼ばれる体によくない菌のエサにもなります。つまり悪玉菌も増殖してしまいます。しかし、ケストースは悪玉菌が活動できない腸内環境に変化させ、善玉菌のみを増やしてくれる作用があります。
まとめ
これから暑くて食欲が落ちてしまう季節ですが、ほんのり酸っぱい水キムチは暑い夏にぴったりです。夏バテ対策メニューにも良いかもしれません。
ぜひ、ケストースを使ったいろいろな水キムチをご自宅でお試しください。