便秘や肌荒れなど、カラダにさまざまな影響を及ぼす腸内環境。
・腸内環境って言葉はよく聞くけど、どういうものなの?
・腸内環境をよくするにはどうしたらいい?
そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。なんとなく聞いたことがある腸内環境というワード。
よく耳にするけど実際良くわかってない、どうしてそんなに話題になっているのかわからないという方もいると思います。
実は、腸は人間のカラダの中でも脳の次に大切だと言われています。第二の脳と言われているほどで、腸内環境が悪くなると、カラダ全体に影響が出ると言われています。
本記事では腸内環境がよくなるとどうなるのか、腸内環境を良くする方法についてご紹介していきいたいと思います。
腸の役割
そもそも腸の役割をご存知ですか?先述したように、腸は第2の脳と言われるほど重要な臓器です。
腸には主に3つの役割があります。
①食べ物を消化して、栄養を吸収する
②水分を吸収して便を作り排泄する
③外敵から身を守る
生きていく上では食べ物を食べて、その栄養を力に変えていく必要がありますよね。栄養を吸収するという大きな役割を担っているのが腸です。
腸が不調になってしまうと、栄養をうまく吸収できないといったことになります。
腸は、私たち人間が生きるために欠かせない役割を担ってくれていることがわかりますね。腸の不調が、カラダ全体に影響を及ぼす理由も理解できると思います。
では腸内環境というのは具体的にどういったものなのでしょうか。
腸内環境とは?
そもそも腸内環境とはどういうものなのでしょうか。腸内環境というワードはよく聞くけれど具体的にはどういうものか?ということについて解説していきたいと思います。
腸内環境とは、腸に住みついている100兆個から1000兆個の腸内細菌によって変化します。たくさんの細菌が住みついていて、その種類は1000にものぼりますが、この細菌の種類は大きく分けて3つに分類することができます。
善玉菌 |
・人にとっていい影響を与える ・免疫力アップや腸の活動を活発にする |
悪玉菌 |
・臭いの元となり、人に悪影響を及ぼす ・有害物質を作る |
日和見菌 |
・善玉菌、悪玉菌どちらでもない ・優勢な菌の味方をする |
この3つの菌のバランスを整えることが腸内環境を整えることになります。一見すると善玉菌だけ増やせばいいのでは?と思われがちですが、実は善玉菌だけが増えてしまってもだめなんです。
バランスというのがポイントで、善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7の割合が理想的と言われています。
こう見てみると、思ったより善玉菌の割合は高くないですね。日和見菌という菌の割合が高いですが、この菌は善玉菌が優勢なときは善玉菌の味方を、悪玉菌が優勢なときは悪玉菌の味方をする菌です。
では腸内環境を整えるとどうなるのでしょうか?
腸内環境がよくなるとどうなる?
腸内環境を整えることで健康に繋がり、さまざまなメリットを得ることができます。
①免疫力が上がる
腸内環境がよくなると免疫力が上がるというメリットがあります。というのも、腸の役割として外敵から身を守るというものがあります。
腸内環境が良くなることで、腸本来の力を発揮してくれるということですね。
実は腸には、免疫細胞の約70%が集まっていると言われています。もし腸の環境が悪く免疫細胞が働かないということになったら、約70%もの免疫細胞がうまく働かないことになります。
腸内環境って大切ですね。
②代謝が上がり、メタボ改善ができる
便秘などによって悪玉菌が増え、腸内環境が悪くなると腸内の老廃物が増えます。すると、腸からの栄養が吸収しづらくなり、脂肪となってしまいます。悪玉菌が老廃物の分解をすることによって、有害物質が生まれ、それが血液に吸収されると血液がどろどろ担ってしまうというわけです。
悪玉菌が増えすぎるとこういったデメリットが生まれるんですね。
③ストレス耐性が上がる
腸内環境は自律神経に深く関わっています。腸が活発に活動するのは、自律神経のうち「副交感神経」が優位に働いているときです。ストレス耐性を上げるためにも、腸内環境を整える必要がありますね。
腸内環境の整え方
3つの菌のバランスを整えることで腸内環境が改善されますが、どうしたらよいのでしょうか?ここでは腸内環境を整える方法についてご紹介していきたいと思います。
腸内環境改善へのアプローチは4つの方法があります。
①食事の改善
②運動
③睡眠
④ケストース
一つ一つ解説していきます。
①食事の改善
腸内環境は食事によって大きく左右されます。不健康な食事を続けて悪玉菌が増えている場合、善玉菌を増やす必要がありますね。
善玉菌と聞くと「乳酸菌」という言葉を思いつく人も居るのではないでしょうか。
なんとなくイメージがつくかもしれませんが、ヨーグルトや納豆に多く含まれています。
お肉ばっかり食べている、偏った食事をしていると悪玉菌が増えやすく、逆に善玉菌は少ないバランスの悪い腸内環境となっています。
そのため乳酸菌が多く含まれる食べ物や、その他善玉菌が多く含まれる食べ物を摂取すると腸内環境の改善を見込むことができます。
②運動
運動も腸内環境の改善に良いとされています。適度な運動は血液の流れを良くしてくれるので、自律神経のバランスを整え、腸内環境を整えてくれます。
ストレッチや腹筋、散歩といった軽めの運動してみましょう。ポイントは無理なく続けられるかというところで、過度な運動はストレスになり逆効果となることもあります。
気持ちいい汗をかけるくらいの運動を探してみることが大切です。
③睡眠
睡眠時間や、質も腸内環境に大きく関わることが知られています。例えば、緊張したときやストレスがかかったときにお腹が痛くなったという経験があるという方もいると思います。
これは脳と腸が深く関わっているからですよね。
脳が十分に休んでいないと腸内環境にも悪影響なんですね。
④ケストース
ケストースという言葉を聞いたことはありますか?ケストースはオリゴ糖の一種で腸内環境によいとされています。
腸内環境を良くするというのはカンタンに聞こえますが、食事を変えたり、運動習慣をつけたり、睡眠時間を十分にとったりと生活そのものを変えていかなければならないので結構大変。
ですが、ケストースは今からでもカンタンにできる腸内環境改善へのアプローチです。善玉菌を増やしてくれるケストースは、コーヒーに入れたり、料理に入れることで毎日続けられるアプローチです。
砂糖のような見た目で、味もほんのり甘いのでヨーグルトにかけることもできます。
忙しくてなかなか食事にまで健康を使えない、睡眠時間がたりないといった方でもすぐに始められるので試してみてください。
腸内環境をよくして健康なカラダを手に入れよう!
腸内環境がよくなると、免疫が高まり、代謝もアップします。健康診断でメタボだと診断された、便秘気味で困っているという方はぜひ腸内環境改善に取り組んでみてください。
食事や運動、睡眠といった基本的なことから改善することで、カラダにいい影響を及ぼします。
なかなか忙しくて睡眠や運動の時間が取れないという方でも、ケストースを食事に加えることで手軽に腸内環境改善をすることができます。是非試してみてください。